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    ここ最近、リビアの内戦が連日報じられています。
    皆さんも「カダフィ大佐」という名前をよく耳にするように
    なったのではないでしょうか。

    以前の記事で、チュニジア、エジプトのことを書いてみましたが、
    今回は今回のリビアの内戦についてわかりやすく書いてみます。

    よくわかるエジプト情勢

    よくわかるエジプトの不安

    よくわかるチュニジア・ジャスミン革命

    リビアの場合も、基本的な構図はチュニジア、エジプトと同じです。

    「長年に渡り独裁政権が続くイスラム教国家で政治が腐敗し、
    物価の高騰、失業率の増加を背景に、民衆の怒りが爆発した」
    ということですね。

    しかし、リビアのケースでは他の国と異なる部分があります。
    さて、何でしょう?

    ニュースをご覧になる方はよくお分かりかと思いますが、
    「軍が市民を攻撃している」ということです。

    「いや、チュニジアでもエジプトでも市民が死んでるじゃないか」
    と言われるかもしれませんが、両国の場合は、デモを抑えるための
    "治安部隊"の防衛手段として、軍が発砲しています。

    いくら軍隊といえども、自国の国民を殺したいはずがありません。

    しかし、リビアの場合、
    軍が積極的に一般市民を攻撃しにかかっています。

    リビア人は血も涙もないのか―

    というと、そういうことではありません。
    既に軍の一部は政府から離反して市民側についていますし、
    軍の幹部も既に辞任を表明し、「軍は市民を助けろ」と言っています。

    ではなぜ、リビアだけが国民をこんなに殺すのか。。。

    一つには、リビアの軍には外国人の傭兵が多い
    という事情があります。
    もともと傭兵は金で動く職業なので、相手がリビアの民だろうが、
    他の国民だろうが関係ありません。
    容赦なく、リビア人にも銃を向けるでしょう。それが仕事ですから。


    では、なぜリビアだけが治安部隊に外国人の傭兵を起用するのか。。。

    そこには、
    それはリビアが辿ってきた歴史に一因があります。

    カダフィ大佐は41年も独裁者として君臨していて、
    アフリカで最も長く政権を維持している記録保持者になっています。

    チュニジアのベン=アリー政権、エジプトのムバラク政権と
    同じような感じですね。

    しかし、他の国と異なるのは、
    カダフィ大佐は、彼自身が革命家だったということ。

    1969年、「国の富が民衆に行き渡らない」ことへの
    国民の不満の高まりを背景に、反政府機運が高まっていたリビア。

    当時の国王・イドリース1世がトルコに滞在中に、
    当時若干27歳のカダフィ大尉を中心とする反政府メンバーが、
    クーデターを起こし、政府を転覆させました。

    そして、リビアは「王国」から「共和国」になり、
    今に至るまで、カダフィ大佐が政権を握っています。

    つまり、「リビア共和国」はそのままカダフィ大佐の歴史であり、
    リビア共和国の全てがカダフィ大佐に依存しているわけです。

    実際、どのくらい依存しているかというと、
    リビアには憲法がありません
    政党もありません。

    建前上「直接民主主義」=国民全員参加の政治などと言っていますが、
    中身は徹底的な独裁です。
    要は権力者にとっては、「何でもあり」なわけです。

    自分の権力を守るために、国民を殺すことさえありなんです。

    そして、カダフィは「人は裏切る」ことを知っていて、
    革命への恐怖が尋常ではありません。
    そりゃそうでしょう。自分自身が41年前にやったことですから。
    そして、追いやられた人間の末路を身を持って知っています。

    ですので、こういった国民感情に流されない、金で動く傭兵を使うことを
    厭わないのです。


    これが今のリビアの状況です。

    革命勢力の勢いは増していて、カダフィ大佐も追い詰められています。
    しかし、今のリビア共和国は全てカダフィ大佐が作り上げたもので、
    カダフィ大佐を追いやったとしても、国民はどうやって生きていくのか。

    そもそも憲法がないのですから、エジプトのような憲法論も成り立ちません。
    政党もないのですから、今後国を導いていく指導者がいるのかどうか。

    そういう意味では、他国と比べても、
    「先の見えない」「方向性のない」革命と言えるかもしれません。

    それが、武力に頼った「内戦状態」を引き起こしているのだと思います。


    どうでしょう。
    少しはわかりやすかったですかね。

    次回からは再び旅行記を。


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    Comment

    1. ただいま「非公開コメント」も受付中です。
    2. 管理人のみ閲覧できます

      2011/04/01(Fri) 19:45- [ URL|Mail ]

      このコメントは管理人のみ閲覧できます

    3. 2011/04/03(Sun) 03:02ぽぽ [ URL|Mail ]

      チュニジア、エジプト、リビアの革命の文章凄く分かりやすかったです。知っておきたいけどよくわからないことだったので本当勉強になりました。本当わかりやすかったです。今後も世界情勢とかいろいろ知ってることを是非書いてください。

    4. Re: タイトルなし

      2011/04/06(Wed) 08:07kentaro3787 [ URL|Mail ]

      Lisaさん

      コメントありがとうございます。
      そういうコメントを頂くことが一番うれしいです。

      自分はわかりが良い方ではないので、
      なるべく簡単に考えないと自分でも理解できないんですよねe-263

      今後もお役に立てるような記事を書くよう頑張りますね。

    5. Re: タイトルなし

      2011/04/06(Wed) 08:11kentaro3787 [ URL|Mail ]

      ぽぽさん

      コメントありがとうございます。
      アラブ情勢のことって外からはよくわからないですよね。
      実際、中東に住んでいる自分でも理解しにくいですから。

      「わかりやすい」と言ってもらえるとうれしいです。
      今後もなるべく「わかりやすい」シリーズも書いていきますね。

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    Author:kentaro3787
    たまたまドバイで働くことになった男の旅行記。
    「感受性がない」とよく言われる自分が、冷めた目から各場所を”旅行的おすすめ度”S~Dで評価してみます。

    S:一生に一度は行きたい
    A:訪れて損はなし
    B:この地域に来たら行きたい
    C:良いけど、省略可
    D:行かなくてもいいかな
    (まあ、基準は適当です。)

    時々、ドバイの近況も載せるのでのぞいてみてください。

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