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    とどまるところを知らないアラブ情勢。

    チュニジア、エジプト、リビアと波及したアラブの政情不安ですが、
    いよいよバーレーン、オマーン、サウジアラビアといった
    ドバイの周りの湾岸地域にも波及してきました。

    リビアのカダフィ大佐のインパクトが強いので、
    「独裁政権への反抗」というイメージがあるかもしれませんが、
    湾岸地域の場合は、そうではない実情があります。

    エジプトやリビアの場合、失業率の増加、つまり職がないことがデモのきっかけ
    になりました。
    政府や高級官僚だけが甘い蜜を吸い、国民が仕事にありつけない状況が
    国民の怒りを爆発させたわけです。

    しかし、湾岸諸国の場合、
    各国政府は以前から既に、自国民を優遇した雇用政策
    を行っています。

    簡単に言えば、
    「企業は従業員のXX%以上は自国民を雇いなさい」
    というものです。

    それだけでなく、
    「自国民の最低賃金はXX以上」
    「自国民にはXX日以上の休暇を与えなさい」
    という常識で考えるとわけのわからない決まりまであります。

    そういった制度は、各国で採られていて、
    サウジアラビアでは「サウダイゼーション」、
    バーレーンでは「バーレナイゼーション」、
    クウェートでは「クウェータイゼーション」、
    オマーンでは「オマーナイゼーション」、
    という具合に呼ばれています。

    なぜ湾岸各国がこのような政策を採らねばならないかというと、
    もともと湾岸諸国は石油の富を背景に、外から外国人労働者を呼び込んで
    国内産業が発展してきたため、民間企業における外国人従業員比率が
    非常に高く、自国民の雇用状況に不安が出てきたからです。

    要は、これまで産業を支えてきた外国人雇用を、無理やり政策で
    自国民に置き換えてしまおう、ということですね。

    何とも過保護な雇用対策ですが、
    実際にはこの政策も大きな問題を抱えています。

    もともと天然資源でそれなりに豊かだった湾岸諸国は、
    「労働してお金をいただく」という当たり前の教育が施されていません。

    自国民には、
    「デスクワークで高給を得ることが当然」
    「十分な休暇をもらって当然」
    という意識が深く浸透してしまっており、
    能力的に外国人に見合う自国民は極めて少ないのが現実。

    結局、企業は
    「働かない自国民を嫌々高給で雇わされている」
    という状況が起こっています。

    湾岸諸国でデモを行っているのは、その優遇されているアラブ人たちです。
    薄給で酷使されている外国人労働者ではありません。
    「働かないけど、もっと賃金を上げろ!」と。。。

    どういう言い分やねん

    仕事がないのではなく、働かない自国民が高給をもらえる状態を
    維持することに無理が出てきているだけです。

    自分が仕事で親交のある、オマーンのインド人マネージャーは、
    「どちらにしろオマーン人は働かないので、ストライキやデモをしても
    大した問題じゃないが、政府が金をばらまいて彼らにさらに無駄な給料を
    払うのが問題」
    と言っていました。

    しかし、既に政府はその自国民の訴えに応じて、自国民の最低賃金を上げに
    かかっています。
    もう、わけがわかりません。

    このように、湾岸諸国の今回のデモは、
    エジプトやリビアのケースとはやや異なる事情を抱えています。

    「独裁政権」とか「イスラム教」とかいう問題ではなく、国民の「民度」の問題です。
    自国民の優遇をなくして彼らのマインドを変えない限り、
    同じことの繰り返しじゃないでしょうか。

    湾岸諸国はある意味、政治より根深い問題を抱えている気がします。。。



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    Author:kentaro3787
    たまたまドバイで働くことになった男の旅行記。
    「感受性がない」とよく言われる自分が、冷めた目から各場所を”旅行的おすすめ度”S~Dで評価してみます。

    S:一生に一度は行きたい
    A:訪れて損はなし
    B:この地域に来たら行きたい
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    D:行かなくてもいいかな
    (まあ、基準は適当です。)

    時々、ドバイの近況も載せるのでのぞいてみてください。

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