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    半年ぶりの「わかりやすいアラブの話」第10弾。
    未だに終わる気配のないシリア問題についてです。

    昨年来、国が大混乱に陥っているシリア

    昨年11月、2回に渡り「今シリアで何が起きているのか」について書きましたが、
    あれから半年たった今も、全く内戦が収まる様子がありません。

    今日もたくさんのシリアの悲劇を伝えるニュースが流れています。

    シリア政府軍、子どもを「人間の盾」に利用

    政府軍や民兵攻撃か、78人死亡

    シリア 全面内戦のおそれ 政府軍、ヘリ使用で攻撃強化

    拘束した子供を政府軍の戦車に乗せ、「人間の盾」に利用している政府軍。
    まさに狂気の沙汰です。
    もう完全に政府軍や政府支持派に、国民が虐殺されている状況。

    シリア自身での解決を期待するのはもう不可能に近いでしょう。
    一刻も早く、外から歯止めがかける必要があります。

    昨年書いたように、
    アラブ連盟は、シリアへの経済制裁を勧告しました。
    アメリカも激しく非難の声明を出し続けてきました。
    経済制裁発動へ。一体今、シリアで何が起きているか。

    それなのになお、シリアでは変わらず虐殺が続いています。

    なぜ、国際社会はこの事態を全く止められないのか。

    今回はその辺を少し掘り下げてみたいと思います。


    さて、シリアに対して影響力を発揮しなければいけない国際組織が二つあります。

    まず一つ目が「アラブ連盟」

    アラブ連盟とは、アラブ21か国からなる政治的な地域協力機構であり、
    中東で大きな発言権を持ちます。エジプトやシリアでも、反政府派を支援してきました。

    今回のシリアの内戦においても、その影響力は当然大きいはずで、
    内戦が本格化した昨年11月には、経済制裁措置を取り、監視団をシリアに派遣しました。

    しかし。。。
    経済制裁の効果は薄く、監視団を入れてからも虐殺は全く止まらず、
    挙句の果てに、反体制派からも「政権側の時間稼ぎにしかならない」と批判され、
    1月末には監視団を引き上げてしまいました。

    何やっとんねん

    なぜ、こんなにアラブ連盟が今回機能しないのか。

    この裏には、実はアラブ連盟内での方向性の対立があります。

    スンナ派シーア派をめぐる対立です。
    結局、アラブはここから逃れられない運命にあるようです。

    イスラム教徒の大多数がスンナ派と言われていますが、
    その中で「シーア派国家」として立ちはだかっているのがイランです。

    そのため、スンナ派の湾岸諸国・サウジアラビアやカタールはイランともともと
    対立しています。

    そして、そんなイランと同盟関係にあるのがアサド政権下のシリア。
    (アサド政権は、少数のシーア派が多数のスンナ派を支配する国でしたよね。)

    シリアは西隣のレバノンでもシーア派組織ヒズボラを支援しています。

    さらには、サダム・フセイン政権崩壊後のイラクは、シーア派のマリキ政権となり、
    イランとの関係を深めています。

    つまり、シリアという国自体への思惑が、同じアラブでも国によって異なるわけです。


    で、その結果アラブ連盟内でどう対立が起こっているかというと、、、

    湾岸諸国(サウジとかカタール)
    「アサド政権を崩壊させることが第一だ

    イラク、レバノン
    「アサド政権は継続するべき。経済制裁にも反対じゃ

    エジプト、アルジェリア
    「むやみに外から干渉してこれ以上スンナ派とシーア派の対立を
    深刻にしない方が。。。アサド政権は保持しておかない?

    ダメだ、こりゃ。

    こんな根本的な対立がまだ続いていて、
    どこの国もシリアの内戦は止めたいとは心情的に思いつつも(たぶん)、
    連盟として全く一丸となれていないわけです。

    シリアという国はイスラム教の根底にある部分・スンナ派vsシーア派の対立において
    影響力のある国であり、外から反政府軍を支援してアサド政権を崩壊させるような
    形になると、新たな大きな火種を生みかねない、と。

    で、結局、シリアに「停戦を促す」ことしかできないうちに、
    アサド政権にいいように約束を反故にされ、国民がどんどん死んでいます。


    アラブ連盟のバラバラぶりは、監視団派遣に関する一連の報道にもよく表れています。

    シリアで毎日人が死んでいる中、シリアに入ったアラブ連盟の団長が、
    調査初日を終えて、こんなコメントを出しました。

    「何も恐ろしいことは見当たらなかった」

    彼が何を見てそう言ったのかはわかりませんが、
    事情がどうあれ、監視団が入らないといけないくらい人が死んでいるのは
    確かですから、監視団団長としてこのコメントはないでしょう。。。

    そんな監視団の無意味さに愛想を尽かしたカタールのハマド首相は、
    今年初めに国連の潘基文事務総長と会談した際、
    この監視団について「誤りがあった」と述べ、国連に「技術的な支援」を求めました。

    結局、「アラブ連盟から監視団を派遣しても何の役にも立っていないから、
    国連から支援してくれ」ってことですね。要は内部批判。

    結局、アラブというところは対立の根が深すぎて、
    何事もアラブ内だけで解決するというのが難しい世界なのかもしれません。


    そして、もう一つ、
    この問題に影響力を持つ組織が上のカタール首相の発言にも出てきた「国連」です。

    長いので、これについては次の記事にしますね。

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    たまたまドバイで働くことになった男の旅行記。
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    D:行かなくてもいいかな
    (まあ、基準は適当です。)

    時々、ドバイの近況も載せるのでのぞいてみてください。

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