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    わかりやすいアラブの話シリーズ・第13弾。
    今回はトルコです。

    トルコはアラブ民族ではないので、厳密には「アラブ」ではないのですが、
    オリンピック招致の日本のライバルということで、かなり話題になっているので、
    今回は、イスタンブールで今起こっている大規模デモの原因について
    取り上げてみたいと思います。

    今回のデモの拠点になっているのは、イスタンブール旅行記で以前紹介した
    タクスィム広場

    ここで始まった再開発への抗議行動が、あれよあれよという間に拡大し、
    大規模政府デモへと発展しました。

    一体、なぜそんなことになったのでしょう?

    日本では大概、「オリンピック招致のライバル・イスタンブール」と結びつけて
    報道されているので、市民がオリンピック開催に反対している
    と思っている人もいるかもしれません。

    しかし、それは間違い。

    実は、今回のデモの基本的な原因はもっと根深いところにあります。
    具体的には、エルドアン政権で最近表面化してきた、イスラム色の強化です。

    そう聞くと「なんで?トルコはもともとイスラム教でしょ?」と思うかもしれませんね。


    もう少しわかりやすくするために、今回のデモを始まりから振り返ってみます。

    もともと、この広場には大規模な再開発計画がありました。
    旅行記の中でも書きましたが、こんな感じです。↓

    タクスィム広場2
    これが。。。
                     
    タクスィム広場3
    こうなる。

    要は、この一帯を近代化するってことですね。
    それによって、広場内にある「ゲジ公園」の樹木は伐採され、
    そこにオスマン帝国時代の兵舎を模したビルを建設すると発表になりました。

    それに対して、市民の「自然破壊反対」運動が始まります。
    とはいっても、抗議活動の規模はまだまだ小規模。
    政府はゲジ公園存続を訴えて居座るデモ隊を催涙弾などで排除にかかります。

    しかし、その政府の対応が、「自然破壊反対」派の裏に存在していた、
    数多くの再開発計画反対派の人々の怒りに火をつけることになります。

    実は、もともとこのタクスィム広場の再開発計画には、かなり政府の思惑
    含まれていました。

    一つは、「オスマン帝国」を意識したイスラム教色の強いビル建築構想。
    そしてもう一つは、再開発を請け負う企業や資本家が全てエルドアン一族に近い関係者で
    固められたこと。

    これを見た国民は当然こう思います。
    「多数派のイスラム教徒を支持基盤とするエルドアン首相が、
    自分に近い支持者に都合のいいように、イスラム教色を強化した上に、儲けも独占している。」

    さらに、この再開発計画の問題が起こる前から、
    酒の販売や飲酒場所を規制する新たな法律ができたり、
    公の場では女性はスカーフ着用という法案が出されたりと、
    明らかにイスラム教に寄った政治が目立ってきていました。


    トルコはイスラム教国ですが、アラブ諸国と異なり憲法で「政教分離」が定められ、
    他のイスラム教国に先駆けて、ヨーロッパ的な近代化、経済成長を果たしてきた国です。

    エルドアン首相ももともと、貧困層出身で庶民派として登場し、
    宗教とは一線を画したトルコの近代化による経済成長により、10年間も長期政権を維持
    してきた人物。

    それがここに来て、明らかにイスラム教職を強め始めている、と。
    そして、自分の一族や支持層の私利私欲に走り始めている、と。
    さらには、反対する国民を、警察権力で強引に抑えようとしている、と。

    まさに、どこかのイスラム教国の腐敗政治を見ているようです。

    トルコの国民の大多数はイスラム教徒ですが、
    一方でトルコの成長を支えてきたのは「政教分離」の原則です。
    それにもかかわらず、強大な支持基盤の下、
    エルドアン首相の政策にイスラム色が色濃く出てきています。

    その姿は「アラブの春」で倒されたアラブ諸国の独裁政権と被り始めているようにも見えます。

    6月初旬、エルドアン首相は、酒を飲む人を「アルコール依存症」と呼び、
    ビールの代わりにトルコの伝統的なヨーグルトドリンク「アイラン」を国民的飲み物にすべき
    と主張しました。

    一政治家がこういう主張を押し付け始めている。
    デモがどう集結していくのかはわかりませんが、問題は根深いです。

    オリンピック開催がどうのこうのより、ずっとずっと根深い問題だと思います。

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    Author:kentaro3787
    たまたまドバイで働くことになった男の旅行記。
    「感受性がない」とよく言われる自分が、冷めた目から各場所を”旅行的おすすめ度”S~Dで評価してみます。

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    (まあ、基準は適当です。)

    時々、ドバイの近況も載せるのでのぞいてみてください。

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