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    わかりやすいアラブの話・第14弾。
    今回は、先月起きたエジプトのクーデターの話です。

    7月4日、エジプトは事実上のクーデターによりモルシ大統領が軍に拘束され、
    政権の座から引きずり降ろされました。
    そして、最高憲法裁判所長官のアドリ・マンスール氏が暫定大統領に就任したものの、
    依然、エジプトの混迷は続いています。

    クーデターまで行くとは思いませんでしたが、
    こうなることはある程度わかっていたことなんですよね。

    2年前くらい前にムバラク政権が倒れた当時にも
    エジプト情勢の解説を書いたのですが、、、

    <参考記事>
    わかりやすいアラブの話 第3弾
    わかりやすい「エジプトの不安」

    わかりやすいアラブの話 第4弾
    エジプトのジレンマは続く。。。

    上の第3弾では、こんなことを書きました。

    結局、現政権は倒れても社会構造は変わらない可能性が高くなってきています。
    逆に歴史的に続いてきた強力な独裁体制の文化が崩れたことで、
    以前より混迷状態になる可能性さえあります。


    第4弾では、こんなことを書きました。

    『そこが機能しないうちは、今後誰が政治権力を握ったところで、
    新たなデモを生むだけです。


    で、2年たった今、やっぱりか。。。と

    民主主義というのは、 「制度」ではなく文字通り「主義」なんですよね。

    なので、単に民衆の権利を主張するだけでは機能するはずもなく、
    「こういう国にしていこう」という明確な方向性とリーダーシップが必要です。

    エジプトでは、「選挙」という新たな制度の下で、
    指導者を選んだわけですが、モルシ氏も、出身母体であるムスリム同胞団も、
    明確な方向性を持っていたわけではありません。

    これじゃあ、権力がムバラクからモルシに移っただけですね。

    結局、モルシ氏は選挙に勝ったのをいいことに、マイノリティーを軽視し、
    ムスリム同胞団に都合のいいように新憲法を改変してしまいます。

    モルシ氏は結局、「選挙制度で政権を勝ち取ったんだから民主主義なんだ!」
    と独りよがりな主張をしつつ、自分の都合の良い政治を1年やっただけに
    終わりました。

    民主主義というのは、
    権力者であっても、社会的弱者であっても、
    多数民族であっても、少数民族であっても、
    スンナ派であっても、シーア派であっても、
    全ての人が共通の法に従い、多様性を容認する社会構造がなくては成り立ちません。

    それを誰がどう作っていくのか?

    この、エジプトの民主化への根本的な課題は、未だ解決されていません。


    そしてもう一つ。
    エジプトの民主化にとって非常に厄介なのが、軍部の存在です。

    もともと、政治に軍が介入すること自体、民主主義のやり方ではありません。
    しかし、エジプトの場合、歴史的に幾度もの戦争で国を守ってきた背景から、
    軍への国民の支持が非常に高く、特別な地位にあります。

    しかも、アメリカの資金援助がバックについているため、
    政府に気をつかう必要がなく、モルシ氏による新憲法策定時にも、
    「軍指導層に関わる意思決定の権限は軍にある」と、
    事実上、政府の上に軍を位置づけたほどです。

    今回のクーデターで軍部がモルシ氏を拘束したのも、
    政局に影響力を持ちたい軍部が大規模デモを利用して、軍部の政治介入を
    快く思わないムスリム同胞団を追い落とそうとした思惑が見え隠れしています。


    結局、既存権力の思惑にも軍部の思惑にも大きく左右されない、
    明確な方向性を持ったリーダーが現れないことには、この迷走は終わりそうにありません。

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    Author:kentaro3787
    たまたまドバイで働くことになった男の旅行記。
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    時々、ドバイの近況も載せるのでのぞいてみてください。

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